斉藤君の日常


2009年 8月11日    何かよくわかんない天気だな。


さて、俺は帰宅部である。
てかあれなんだ。変に部活に入って自分の時間を潰したくないんだ。
と、いいながら俺はいつまでも学校に残るタイプで三代川の奴といつも何かしらやっている。
さて、今日の放課後はな……、校庭と体育館を奪う計画をたてたんだ。
まずは、体育館。



三代川と一緒に体育館に行くと、バスケ部が練習していた。今日だけじゃなくていつも練習しているんだけどね。
そんなわけで、俺と三代川はどこからかメガホンを持ち、舞台の上に上がった。そして……

「えー、体育館で部活をやっている人々よ! この体育館はこの斉藤と三代川が乗っ取った!!」
「すみやかに、練習を中止し、俺たちに注目せよ!」

よし、体育館にいる全員が俺たちの事を見ている! でも、皆手にはボールを持っている。
きっとこのあと起こることは……。

「ふざけんな!! てか、またお前たちかよ!! 練習の邪魔すんじゃねぇ!!」

すっかりバスケ部のキャプテンを怒らせてしまったようだ。
いつもの経験からだと、このあとはボールの嵐がくるので、俺たちははやばやと体育館を後にした。次は校庭だ!!



さて、校庭にでた俺たちはある現場を目撃した。
どんな現場かって? それは、サッカー部と野球部が喧嘩してるんだ。
まぁ、この風景は珍しいことではない。
何ていうか、俺達の学校は体育館はそれなりに広い(使っている奴らがバスケ部とバレー部しかいないからかもしれない。はたまた第二体育館というのがあるからかもしれないが)が、校庭はあまり広くない。
ただでさえ、サッカー部、野球部、陸上部で使っているんだ。
聞いた話だと、サッカー部は今年に入ってかなり人数が増えたらしいからな。

「お前たちは、ここから向こう側だろ!! ボールとばすな!!」

野球部のキャプテンが怒っている。どうやら、練習中にボールが転がってきて邪魔されたようだ。

「あの部長、いい大学いくらしく受験ストレスって聞いたぞ」

三代川がこっそり俺に教えてくれた。

「なんだか先を超された感じだなぁ」

まさしくそうだ。三代川の言うとおり!! つまらん。
この喧嘩は結局陸上部の奴らが仲介してどうにかおさまったようだが……。両方不満が残っただろうに。

「体育祭の部活動対抗リレーでサッカー部には絶対負けるな!!」

ほら、野球部のキャプテンが熱くなってる。サッカー部もだけど。



どうやら、ここで校庭を奪ったら俺の平和な学校生活に異常がきたすので、今日はやめとこう。
そんなわけて、俺は三代川と大人しくゲーセンにでも行くことにした。



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