2007/06/03 別名3つの本の物語の代弁という妄想


2007年6月3日 晴れな感じ?

ずいぶん、日があいちまったけど、2回目の日記を書くぜ。
実はな、俺には本屋でバイトしてる姉ちゃんがいるんだ。
そこで、聞いた話を……本の気持ちとやらを、俺が代弁してやろうと思う。


音楽雑誌コーナーの話

「きゃぁ〜!! 何で、エロ本の貴方がここにいるのよ〜!!」

音楽雑誌たちは驚きの声をあげた。
それは、そうだ。
このコーナーにないはずの、エロ本があるんだから。
「そ、そんな! 僕に言われても困るよ! 誰かが置いて行ったんだよ!」

むっちりボインのお姉さんが表紙に写っているエロ本が言った。
本に書いてある宣伝みたいのものも、まさにエロそのものだ。
「ここのコーナーは未成年もくるんだぞ!! 君のような不埒な本が入っていい場所ではない!!」

この音楽雑誌コーナーの中で一番売れている奴が偉そうに言った。
他の雑誌たちも口々に「帰れ、帰れ!」と騒ぎ立てた。

「そんなに騒がないでよ! 僕だって来たくて来たんじゃないんだから! ほら、きっとバイトの斉藤さんが戻してくれるよ!」

そして、そのエロ本は5分後、斉藤さんの手によってもとのコーナーに返された。


コンビニみたいに表紙を前にして、たてに入れられている本の話

そこには、今まさに本を片付けようとしている人がいる。
だが、何かがつかえて入らない。

「やめて! そんなに押し込まないで!! 私の帯が、他の本の帯がぐしゃぐしゃになっちゃう!!」

本はそう叫んだ。
他の本たちも、ハラハラと見ている。
でも、片付ける手は止まらない。
そしてついに……。

「きゃ―――!!!」

本の悲痛な叫びがこだました。
本はきちんとしまわれたが、斉藤さんが見たときには手遅れだったという。


上に置いてある本がキズモノの本の話

そこには、人が集まりキズモノの本を読んでいる。
1人の人が「これを買う!」と仲間たちに発言した。
先ほどまで読まれていたキズモノの本はドキドキとしていた。
だが、キズモノの本は元の場所にもどされ、その下の本をお買い上げになられた。

「な、何で僕は売れないんだ!!」

キズモノの本は、あまりの理不尽さにそう叫んだ。
だが、本たちは皆笑った。

「皆、お前のような誰にでも体(本)を開くキズモノはいらないんだよ!」

キズモノの本は返す言葉がなかった。
そして、その後キズモノの本はあまりにも傷つき、返品されたのだという。


今回はこの3つの話を紹介した。
俺にも、少し思うとこがあるから気をつけなくちゃな!
また新しい話があったら紹介するぜ!



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