斉藤君の日常
2008年7月22日 暑い!!
俺は遅刻した。そのため、1限を担当している数学の先生に怒られた。
この先生、背は俺たちと同じくらいで子供みたい。男なのにきっと苦労してるんだろうな。
顔だって童顔だし。
そんなことより、俺は心まちにしていることがある。
今日は週で唯一プリンが購買で売り出される日! 俺はこの日を楽しみにしている。
俺は授業終わり15分まえから、落ち着かなくなり貧乏ゆすりを始める。
それをいつも隣の清川が迷惑そうに見てる。きっと、貧乏ゆすりって床にとっては小さな地震のようだと思う。
さて、こんなことをしてる間にも時計は進んでいく。俺の貧乏ゆすりはもっと激しくなる。
だが、ここからだ。ここから強敵がいる。
「先生、そこの解の公式なんですけど」
って、クラスの優等生は終わり5分前にかぎって質問を始める!!
お前、予備校行ってんだから聞くな! って思う。なに、あいつ。佐藤のくせに。
あいつのシャーペンも休みなく動かされて可哀そうだ。俺のを見てみろ! いつだってオールサンデーだ!
きっと、俺のシャーペンは俺に感謝しているであろうと思う。いつも、俺にありがとうって言ってるんだぜ? いつも、オールサンデーにしてやってるからな。
さて、もうすぐ授業が終わる! どうして、最後の5分ってのはこんなに長いんだろう。
だが、佐藤は質問をやめない。ぶっちゃけ、迷惑だ。
ひー!! 隣のクラスが騒がしい!! きっと授業が終わったんだ。
お、俺のプリンがー!!!
ついに、チャイムがなった。
それでも佐藤は質問をやめない。だが、さすがに先生は授業を終えた。
1限のあとに行かないと、プリンは売り切れになる。俺のプリン……。
急いでいった。もちろん、全力だ。
だけど、プリンはどこにもない……。俺はしぶしぶ教室に戻った。
「あ、斉藤。プリン、あまってるけど食べるか?」
突然神の声が聞こえた。清川の声だ!! 俺の隣に野球部のやつらが群がってる。先生もいる。
あ、先生は野球部の顧問だったか。きっと、誰かが買ってきたのか。部活に入ってる奴は有利だ。
今度野球部連中に、野球の面白話をしてやろう。
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