斉藤君の日常


2008年9月12日    晴れ。


ヤバイ!! 今日はあれだ!! テスト返却日。しかも宿題忘れた!!
ヤバイ!! どうして俺は忘れていたんだ!!?
そもそもテスト返却日に宿題を提出が間違っている!!



あぁ……恐怖の教室のドアが開く。
困ったことに俺は宿題のことをすっかり忘れていた。テストの存在も忘れていた。
いったいどうなってんだよっ!! 何で誰も俺に教えてくれないんだ?
やっぱりシャーペンをオールサンデーにしたのがダメだったのか……?
いや、俺のせいではない!! うわっ! 先生がきたよっ!!

「この間やったテストをかえすぞー」

そう言い、先生は悪魔の名前呼びを始めた。
俺よりさきに清川が呼ばれた。ソワソワしている。ちろっと見てしまえ。
お? ………7と3の文字がある。37か?

「あぁー……やっぱり、勉強したんだけどなぁ……」

清川がブツクサ呟いている。あれは……37ではなく73か!!



さて、ついに俺だ!! テストは……64点……。

「せ、先生!!」

俺はテストをもらった瞬間先生に言った。先生は少し驚いている。

「な、なんだ?」
「先生! 宿題忘れました!!」

俺は教室中に聞こえるような大声で言った。
忘れたもんはしょがない。
「あ、そうか」

先生はあまりの大声であっけにとられていたようにみえる。

「明日までにやってきなさい」
「はい!!」

俺はまた大声で言った。これは姉ちゃんが言ってたことだ。
先に大声で謝れば何も言われないって。
やったねっ! 成功ー!!



そんなわけで、俺は宿題をやるために、久しぶりにシャーペンを休日から平日にもどしたのである。



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