雨の行方
ある日、僕は雨の行方を探していなくなった女の子の話を聞いた。
だから、僕も雨の行方を探してみることにしたんだ。
雨は雲から降り、地面にすいこまれていく。だけど、それから雨はどこに行くの? そう思ったから、僕は地下に行ってみた。
「洞窟……」
僕が来た地下は洞窟のようなものだった。暗かったけど、僕はランプを持っていたから、どうにかなった。
僕はさらに奥に進んだ。そのまま先に進んでいくといきどまりだった。だけど、足元には水がたまっていた。どこからか、水が漏れているのかな?
ううん、違う。そこは、雲もないのに雨が降っていたんだ。
「虹……」
僕はそこで虹をみつけた。太陽もないのに、こんなとこに虹が出るなんて、すごく不思議。水たまりもランプをてらしてみると、大きくてまるで湖みたいだった。
僕がその湖みたいな水たまりを見ていると中から女の子が出てきた。
「あら? あなたも雨の行方を探していたの? ここが、雨の最終地点よ」
女の子はそうゆうと、また湖みたいな水たまりみたいな中へ帰って行った。
そうか、ここがそうなんだ。世界は不思議なことでいっぱいだ。
でも、もうすぐ崩壊してしまう。次、この風景を見られるのはいつだろう? あの女の子はこのことを知っているのだろうか?
まだ、僕の旅は続く。
女の子と雨の行方の話。私もこの話を聞いたことがある。
私も雨の行方を探したが、私には見つからなかった。だが、セトには見つかったんだ。
そのそも私には、その洞窟さえ見つからなかった。
もうすぐ崩壊がくる。セトは、それが終わったら、旅が終わったらどこに行くんだい?
あの村に帰ってくるのかい?
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