隣の斉藤君


2008年8月17日    すっげー雨。


さて、日にちは変わる。俺は最悪なことに先生に呼ばれた。
野球部の顧問の先生で数学の教師だからだいたいなんのことか分かるけど、授業終わったらすぐこいとのこと。
こりゃー走るしかないな。
授業が終わりすぐに斉藤が理科実験室から飛び出すように走り出した。
俺はまぁ、教科書とかを友達にたのんでから理科実験室を出た。
そして、走った。


しばらく走しっていると、斉藤の姿が見えた。
あいつ……真ん中走ってるよ……。邪魔だなぁ。
もっとはじによってくれないかなぁ。


そんな俺に気付いたのか、斉藤は俺の方を見た。
これはチャンス! と思い、俺はさっそく声をかける。

「斉藤!!」

軽く怒鳴っていたかもしれない。

「何だ!!」

なんだか斉藤は、どーせ頭の中で何か妄想してんだろうけど、やけにキャラはいってる。

「邪魔だぁ!!」

そんな斉藤を俺は廊下のはじに突き飛ばした。斉藤はよろけたが、転びはしなかった。

「なっ!? 清川、なにするんだ!?」

そう斉藤が怒鳴っているのが聞こえるが、俺は購買の道じゃなく職員室のある方に走った。


斉藤がついてきていることは俺は知っていた。
こそこそと。でも、あれは絶対見つかるって。
いったいあいつは何を考えているんだろう?



俺は、というと先生のところに行き、先生は……やっぱり今日の練習のことで呼んでいた。
俺って幹部だから。

「そんなに急がなくてもいいのにー」

のんきに愛妻弁当を食べている先生に言われた。
すぐこいって言ったのはあんただろ。


それから、俺は教室に帰る時、倒れている斉藤を見つけたが、すぐ復活した。



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