隣の斉藤君


2008年12月09日    何か雨降ったんだけど。


青春がしたい。
いや、多分俺は甲子園を目指すっていう目標があるから、それなりに青春しているのかもしれない。
でも、青春がしたい。
甲子園に応援にきてくれる彼女が欲しい!!
甲子園に連れてってって言ってくれる彼女が欲しい!!
だからって……何で、俺の前でこのバカップルはイチャつく!!?
いや、しょうがないのはわかっている。
俺のななめ前の席の奴だから。
いいんだ、今の俺はボールが恋人だから。




さて、そんなことを言っている俺だが驚いたことがあった。

「おっす、斉藤」

取りあえず斉藤がいたから挨拶してみた。

「おう、清川」

斉藤も挨拶を返した。
てか、げた箱につくのが大体一緒なのにどうしていつも俺はこいつを通学路で見かけないんだ?
そんなことを思い、靴をしまおうとすると……なんと、そこには白い封筒が!!
こ、これはまさか……果たし状ではなさそうだ。テープ、ハートマークだし。
ってことは……。巷で有名の!!!?

「あ、斉藤だ。清川もいる。てか、清川ってよく斉藤のこと見てるよな。斉藤もだけど」
「うん。だからあいつらって家も隣だし、デキてるんじゃないかって噂あるよな」

山本と鈴本の声がした。

どうやら登校してきたらしい。てか、なんだその噂!!!

「なわけないだろっ!!」 

と俺は睨み、おもいっきり否定した。




だが、もっとショックなことが……。
巷で有名なあれは……俺宛てではなかった。
そう、それは……「三木君へ」と書かれていた。
ったく……げた箱まちがえんじゃねぇ!! 三木の奴は俺の隣だろうっ!!!




このまま、溶けてしまいたい。




さて、俺たちが教室にいったときになぜか俺が斉藤と漫才コンビをくんだと噂になっていた。
誰がんなことするかっ!!



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