隣の斉藤君


2009年 11月2日    夜から雨だ。


さて、俺のクラスの斉藤は本当に変なやつだ。
だけど、明るく面白く変なやつだから、ある意味クラスのムードメーカー的存在だと思う。
俺なんて、こんなんだし、野球しかしらないから。
どっちかってーと、地味な方。
だけど、斉藤にはかなり困らせれた。家が隣ってこともあるんだろうけど。



今日も、俺たちは斉藤の悪行を目撃した。
俺たちは職員室掃除で、俺は真面目に掃除していた。
他の奴らは何か。適当にやってた。斉藤も適当にやってたんだけど、教頭先生をずっと見ていた。



この教頭先生、カツラだって噂があるから斉藤はそれが気になっているんじゃないかと思ってた。
きっとそうだ。



てか、そうだった。
あいつ、いつの間にか教頭先生のカツラをとったんだ!!
皆唖然として、斉藤を見てる。流石にこれは唖然だろう。笑いをこらえている奴もいるが。



俺は斉藤を怒ってやろうかと思ったけど、俺は関係ないし。
教頭先生は気づいて、真っ赤な顔をしていた。斉藤はカツラを戻したんだけど。

「……!!!? お、お前!!? い、今何を……!!?」
「た、担任を呼べ!! て、停学にしてやる!!」

どうやら教頭先生は完璧に頭にきているようだ。
掃除連中はさっさと逃げた。

「そんなことにはなりませんよー」

斉藤は逃げないかなと思ったら、あいつよりにもよって窓から逃げやがった。
俺も逃げたけど。



部活が終わって、家に帰って斉藤に怒鳴ってやった。



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