勇者になんかなりたくない。 見 捨 て ら れ た 勇 者
世界は闇で覆われた。その闇の張本人を倒すべく、1人の少年が勇者として立ち上がる。魔王は倒されたが勇者は帰ってこなかった。その後、再び闇に覆われる。勇者はもういない。いるのは、勇者の従弟で、剣を持たないめんどくさがりな少年と、剣を学ぶ少年たち。想いを言葉にしよう。音楽を作り出そう。世界の白と黒。それが混じって、素晴らしい音楽が生まれる。

それはまるでピアノみたいに。
  
 
1.プロローグ 世界は闇で覆われていた。
銀色の髪を持つトーヤは今までの事を思い出していた。
2.クロウ@ 世界は再び闇で覆われた。人々は恐怖を思い出した。
でもこれは復讐だ。人間達への復讐だ。
3.シロップ@ クロウの住む城からかなり離れた場所に首都がある。
学校があり、勇者育成所なるところも存在している。
4.クロウA ピアノの音が聞こえた気がした。
懐かしい音で思わず涙が出た。
5.シロップA 相変わらずのシロップであったが
魔王討伐隊に名前があったことには驚きを隠せなかった。
6.クロウB クロウは首都の結界を破った。
クロウはいとも簡単に破ったのだ。
7.シロップB 朝起きてみると、誰もいなかった。
シロップの耳に気になる会話が聞こえてきた。
8.クロウC クロウの城に侵入者があった。
まだ十代そこそこの少年達。
9.シロップC シロップは自分の目を疑った。
討伐隊は魔王の城へ行ったきり帰ってこなかった。
10.再会@ 会いたい。話がしたい。クロウはまず初めにそう思った。
シロップは目の前の人物を見て驚いた。
11.再会A クロウはシロップを城の地下へと案内した。
部屋の中を覗くと、何かが青白く光っている。
12.エピローグ 魔王は目の前にいる勇者を笑った。
トーヤは恐怖に打ち勝ったかのように、ニコっと笑った。
モドル